本文
手足口病
手足口病とは
夏を中心として毎年発生がみられますが、秋や冬にもの発生を見ることがあります。
乳幼児やこどもによく見られる病気で、口の中の痛みや、口腔粘膜、手のひら、足の裏などに水泡性の発疹が現れます。発疹が手足全体、ひじやひざあるいはおしり周辺に多数現れることもあります。
また、軽い発熱と食欲不振・気分不快、のどの痛みを伴うこともあります。手足口病は、重症になることは少なく、多くの場合7日から10日で治ります。まれに、髄膜炎等を伴うことがあります。
手足口病に対する特効薬はありません。また、特別な治療を要しないことがほとんどです。ただし、高熱や頭痛、嘔吐がひどい場合等には、早めに医師の診察を受けましょう。
手足口病とは?(国立感染症研究所)<外部リンク>
手足口病を予防するためには
感染経路としては、のどから排泄されるウイルスによる飛沫感染、便中に排泄されたウイルスにる経口感染、水泡内容物からの感染などがあります。
患者ののどや鼻の分泌物あるいは便の中のウイルスが、手などによって、口や鼻の中に運ばれて感染します。
予防するためには、患者やその周囲の方はもちろんのこと、手をよく洗うことが大切です。
患者の便には1か月ほど病原体のウイルスが出ている可能性があるので、特に患児のおしめを替えた後などは、よく手を洗いましょう。おしりをふいた時などにウイルスが付着する可能性があるので、患者のタオルは別にしましょう。
なお、手足口病のワクチン(予防接種)はありません。
手足口病にかかったら
基本的には軽い症状の病気ですが、まれに髄膜炎等の合併症が起こる場合がありますので、経過観察を行い、高熱や頭痛、嘔吐等の症状がひどい場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。