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生後3か月から行う予防接種
BCG
対象者
生後1歳のお誕生の前日まで
接種回数
1回
(B型肝炎、ヒブ、小児肺炎球菌の初回接種を優先し、標準的には生後5か月から8か月で接種します。)
結核について
結核は、結核菌の空気感染によって発病します。国内の結核患者はかなり減少しましたが、まだ3万人近い患者が毎年発生しており、大人から子どもへ感染することも少なくありません。
また、結核に対する抵抗力(免疫)は、お母さんからもらうことができませんので、生まれたばかりの赤ちゃんもかかる心配があります。乳幼児は結核に対する抵抗力(免疫)が弱く、全身性の結核や、結核性髄膜炎になることもあり、重い後遺症を残す可能性があります。
BCGワクチン
牛型結核菌を弱毒化してつくったワクチンです。「管針」とよばれる専用の接種器具を用いるスタンプ方式で上腕の2か所に強く押し付けて接種します。軽い出血がみられるのが普通です。接種したところは、日陰で10分程度乾燥させ、乾燥した後に服を着せてください。
BCGは生ワクチンです。接種後はウイルスの干渉を防止するために27日以上の間隔をあけてから、次の(他の)ワクチンを接種してください。
BCG接種後の反応
通常接種後10日頃に、接種局所に赤くポツポツができ、接種後1か月から2か月までの頃に一部に小さいうみができることがあります。この反応は、接種後4週間ごろに最も強くなりますが、その後はかさぶたができて接種後3か月までにはなおり、小さな傷跡が残るだけになります。
これは異常な反応ではなく、BCG接種により抵抗力(免疫)がついた証拠です。自然になおりますので、包帯をしたり、バンソウコウをはったりしないで、そのまま清潔を保ってください。
副反応(このような場合は、医療機関に相談して下さい)
- 予防接種を受けた後、接種局所のひどいはれや接種後3か月を過ぎても、接種のあとがジクジクしているようなとき。
- 接種をした側のわきの下のリンパ節が大きく腫れたり(約1%に出現すると言われています)、まれに化膿して自然に破れたりしたとき。
コッホ反応(このような場合は、医療機関に相談してください)
お子さまが結核にかかったことがある場合は、接種直後から10日以内に接種局所の発赤・腫脹及び接種局所の化膿等を来たし、通常2週間から4週間後に消失、瘢痕化し、治癒する一連の反応が起こることがあります。これをコッホ反応といいます。
接種直後から接種部位に強い反応がでた場合は、医療機関または健康推進課に相談してください。