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帯状疱疹

3 すべての人に健康と福祉を
ページID:0002589 更新日:2023年10月20日更新 印刷ページ表示

帯状疱疹とは

 帯状疱疹は、身体の中に潜んでいた水痘(水ぼうそう)・帯状疱疹ウィルスによって起こります。
 小児期に水痘にかかり、治った後も身体の神経節に潜んでいたウィルスが、ストレスや心労、加齢などにより免疫力が低下したときに再び活動を始め、帯状疱疹として発症します。
 50歳以上になると発症頻度が高まり、80歳までに3人に1人の人が帯状疱疹を経験すると推定されています。
 自身の体内に潜伏している水ぼうそうのウイルスが再び暴れだすことで発症する病気です。そのため、周りの人に帯状疱疹という病気そのものがうつることはありません。
 ただし、水ぼうそうになったことのない人にウイルスをうつしてしまう可能性はあります。帯状疱疹になったら、乳幼児や予防接種をしていない子ども、免疫力が低下する病気になっている方に接触するのは避けたほうがよいと考えられます。

症状

 はじめはピリピリチクチクした痛みから始まり、5日程で痛みがある部位の皮膚が赤く腫れ、透明な水疱が出現します。水疱は集団となって、神経の通っている部分に、それも身体のどちらかに帯のように現れます。
 通常2日から4日間程、新しい水疱が出現し続け、14日程で水疱はかさぶたとなり、乾燥してきます。痛みは水疱が治る頃に軽減してきますが、なかには、治った後も長期間にわたって痛むことがあります。これは「帯状疱疹後神経痛」と呼ばれます。

合併症

 帯状疱疹の発症部位によって特徴的な次のような合併症を生じることがあります。
(帯状疱疹後神経痛・眼合併症・無菌性髄膜炎・血管炎・顔面神経麻痺・聴覚障害・運動神経炎・脊髄炎など。)

治療について

 原因であるウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬を使った治療を行います。重症化させないためには、できるだけ早く治療を開始することが大切です。痛みの伴う発疹に気づいたら、症状が軽くても早めに皮膚科を受診するようにしましょう。

予防対策

帯状疱疹ワクチンについて

 ワクチンを接種することが有効な方法と考えられています。ワクチン接種により、帯状疱疹の発症、重症化を予防することができます。東松山市では、任意接種で全額自己負担となっています。
 子どもの頃に水ぼうそうになったことのある人では、すでにウイルスに対する免疫ができていますが、免疫力は加齢とともに弱まってしまいます。そのため、ワクチンを接種して免疫の強化を図ろうというのが帯状疱疹の予防接種です。
 帯状疱疹ワクチンには2種類あります。50歳以上は帯状疱疹の発症リスクが高くなる傾向がありますので、ワクチンの接種は帯状疱疹を発症しないための選択肢のひとつになります。
 ワクチンは帯状疱疹を完全に防ぐものではありません。また、接種ができない人、あるいは、注意を必要とする人もいますので、接種にあたっては医師とご相談ください。
 内科や皮膚科、小児科などで受けることができます。帯状疱疹や予防接種については、かかりつけの医師や医療機関にご相談ください。

帯状疱疹にならないための日常生活における留意点

 帯状疱疹の発症には、免疫力の低下が関係していることが知られています。加齢や疲労、ストレスなどによって免疫力が低下すると潜伏していた水痘・帯状疱疹ウイルスが再び活性化しやすくなります。
 また、健康な高齢者でも、加齢により免疫力が低下していると考えられます。帯状疱疹にならないためには、食事のバランスに気をつける、睡眠をきちんととるなど、日頃から体調管理を心がけ免疫力を維持することが大切です。
 一般に、好き嫌いのある食事、運動不足、睡眠不足などは免疫力を低下させてしまうといわれています。食事ではさまざまな栄養素をバランスよく摂り、暴飲暴食を避けましょう。
 運動については、散歩やウォーキングなどの体温が少し上がる程度の強さのものがおすすめです。日光を浴びることも免疫力アップにつながります。激しい運動や長時間のトレーニングは、逆に免疫力を下げてしまいますので気を付けましょう。
 睡眠は身体をメンテナンスする重要な働きをしています。規則正しい生活や適度な運動は質のよい睡眠を得るためにも効果的です。また、音楽を聴く、テレビや映画を観る、瞑想や入浴など、自分なりのストレス解消法を見つけておくとよいでしょう。