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デング熱

3 すべての人に健康と福祉を
ページID:0002525 更新日:2023年2月28日更新 印刷ページ表示

「蚊を媒介した感染症」に備えた蚊の防除対策について

 平成26年8月には蚊媒介性感染症であるデング熱の国内感染が確認されるとともに、最近では中南米地域においてジカウイルス感染症が流行しています。
 日本に生息するヒトスジシマカもデングウイルスを媒介することができます。
 海外でデング熱等のウイルスに感染した人が帰国し、帰国後に蚊に吸血されることにより、その蚊が周囲の方にウイルスを伝播する可能性があることから、国立感染症研究所は、ウイルスを媒介するヒトスジシマカ蚊が活動を始める5月以降、国内でも感染者が出るおそれがあるとして、注意を呼びかけています。

 身近にできる対策として、自宅の庭やベランダで水のたまりやすい場所をなくすなど蚊の発生を防いだり、屋内外を問わず、蚊に刺されない対策が必要です。
 なお、血液中にウイルスが確認される期間は、発症日の前日から発症5日後までとされています。帰国者(患者)の周囲の方でデング熱を疑うような症状があれば、渡航歴の有無にかかわらず検査を行うことも、場合によっては必要です蚊に刺されてから3~7日程度で高熱が見られれば、早めに医療機関を受診してください。

関連リンク

蚊媒介感染症(埼玉県HP)<外部リンク>

デング熱とは

感染経路

 デングウイルスによって起こる急性熱性感染症で、このウイルスを保有する蚊に刺されることで感染します。そのため、ヒトからヒトへは直接感染しません。主たる媒介蚊はネッタイシマカ(日本には常在していません)ですが、日本のほとんどの地域でみられるヒトスジシマカも媒介します。
 熱帯や亜熱帯の全域で流行しており、東南アジア、南アジア、中南米で患者の報告が多いです。
 日本では、仮に流行地で感染した方が国内で蚊に刺され、その蚊がたまたま他者を吸血した場合に、感染する可能性は低いながらもあり得ます。
 ただし、その蚊は冬を越えて生息できず、卵を介してウイルスが次世代の蚊に伝わることも報告されたことがないため、限定された場所での一過性の感染と考えられます。
 なお、ヒトスジシマカは、日中、屋外での活動性が高く、活動範囲は50~100メートル程度です。国内の活動時期はおおむね5月中旬~10月下旬頃までです。

症状

 ヒトがデングウイルスに感染しても、デング熱を発症する頻度は10から50パーセントです。
 3~7日の潜伏期間の後に、発熱、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔気・嘔吐などの症状がみられます。発熱はほぼ全例にみられます。発症後3~4日後より胸部・体幹から始まる発疹が出現し、四肢・顔面へ広がります。
 通常の患者は発病後2~7日で解熱し、そのまま治癒し予後は比較的良好です。ごくまれに一部の患者は、経過中に出血傾向やショック症状を起こすことがあります。

治療法

 デングウイルスに対する特有の薬はありませんので、対症療法となります。

予防策

1.水溜りをなくして蚊を増やさない

ヒトスジシマカは、空き缶にたまった雨水など、小さな水たまりを好んで卵を産み付けます。住まいの周囲の水たまりを無くすことで今シーズンや翌年に発生する蚊の数を減らすことができます。

  1. 雨ざらしになっている不要な容器等をかたずける。
    (古タイヤ、発砲スチロールの容器、ビン、缶、ペットボトル、おもちゃ、じょうろ、ビニールシート等)
  2. 1週間に1度程度、容器を逆さにして溜まった雨水を捨てる。

2.蚊に刺されないようにする

  1. 肌の露出を少なくする。
    屋外で活動する場合には長袖、長ズボンを着用するなど、
  2. 虫除けスプレーなどを使用する。
  3. 家の中への蚊の侵入を防ぐ。
    網戸や扉の開閉をできるだけ減らし、蚊取り線香等を昼間から使用する。
  4. 蚊の駆除
    家の中に侵入した蚊は、叩いたり、スプレータイプの殺虫剤などで直ちに駆除する。

デング熱に関するQ&A(厚生労働省ホームページ)<外部リンク>

出典:国立感染症研究所

蚊の発生しやすい場所の画像