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西原1号墳出土品

ページID:0003765 更新日:2023年2月28日更新 印刷ページ表示

西原1号墳出土品

 上唐子に所在する西原古墳群中の西原1号墳は、胴張り複室構造の横穴式石室を持つ7世紀に造られた古墳です。石室からは鉄鏃のほか、圭頭大刀と銅鋺が出土しています。古墳に副葬される大刀は柄頭や鍔、鞘金具などに装飾を施すことがありますが、圭頭大刀は杷頭の先端が圭(上部が尖って下方が四角の玉)に似ていることからこの名がつけられた大刀の一種です。銅鋺は青銅でできた口径16センチメートルほどの鋺です。古墳時代終末期に特徴的な副葬品で、県内ではさきたま将軍山古墳(前方後円墳・全長90メートル)や小見真観寺古墳(前方後円墳・全長102m)、若小玉八幡山古墳(円墳・直径80メートル)で発見されています。いずれも同時期の地域を代表するような有力者の古墳として評価されていて、墳丘規模こそ大きくはありませんが西原1号墳の被葬者が有数の有力者であったことを示す重要な資料です。

圭頭大刀の画像
圭頭大刀

圭頭大刀柄頭
圭頭大刀の柄頭

銅鋺の画像
銅鋺

所蔵

下野本528-1(東松山市埋蔵文化財センター)

指定年月日

平成18年(2006年)3月24日(東松山市指定文化財-考古資料)