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世明寿寺の算額

ページID:0003701 更新日:2023年2月28日更新 印刷ページ表示

世明寿寺の算額

 江戸時代になると、日本独自に発達した数学である和算の難問を解く遊戯が生まれます。問題が解けたことを神仏に報告・感謝し、ますます勉学に励むことを誓って神社や寺に奉納したものが算額です。
 世明寿寺の本堂に掲額されている算額は、正代村(現在の東松山市正代)の小堤幾蔵が明治10年(1877年)に奉納したものです。上部に問題の図と回答を記しています。1問目は立方体、正四面体、円の面積から正四面体の辺長を求めるもので、2問目は図の斜辺と甲・乙の二つの円が既知のときに菱形の面長を求めるものです。下段には門人の名が記され、左側にはほかの組織の教員と門人の名、自分の弟子とその門人の名が記されています。
 小堤は、岩殿(現在の東松山市岩殿)の和算家・神能小右衛門の弟子でした。算額には小堤の門人60人の名が記されており、正代はもとより、近郷の吉見町域や川島町域などの数学者を知ることができます。
世明寿寺の算額の画像
世明寿寺の算額

所在地

正代742-1(世明寿寺)

指定年月日

昭和49年(1974年)7月10日(東松山市指定文化財-書籍)