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準用河川新江川の改修事業を行っています
概要
新江川は、関越自動車道東松山インターチェンジ付近に源を発し、流域における農業用排水、公共下水(雨水)を集流して一級河川市野川に合流します。
県道小八林・久保田・下青鳥線の八尺堂橋から、県道東松山・越生線までの区間2.00キロメートルは準用河川として、東松山市が管理しています。
準用河川区間の上流側約1.30キロメートル(旧国道407号沿いにある東松山消防署付近の橋から上流側)が未改修区間として残っています。
起点
未改修区間
改修済区間
八尺堂堰
改修事業
新江川の改修は、和泉町地区の整備により雨水流出量が増加することに対する受け皿の確保、新江川の溢水や流域内の浸水被害の改善を目的とし、平成3年度から事業を実施しており、令和7年度の完成を目指して進めています。
改修イメージ図
東武東上線付近
改修内容及び年度別工事内容について [PDFファイル/5.74MB]
多自然川づくり
多自然川づくりとは、河川全体の自然の営みを視野に入れ、地域の暮らしや歴史・文化との調和にも配慮し、河川が本来有している生物の生息・生育・繁殖環境及び多様な河川景観を保全・創出するために、河川管理を行うことです。
八尺堂堰には魚道(デニール式)を設置しています。
落差工は魚が遡上できるよう大きな落差のない構造にしています。
また、護岸はコンクリートブロックではなく、かごマットを採用し、生物の生息場を創出します。
防護柵は景観に配慮した色を採用しています。
改修工事
3号橋(上野本橋)
令和元年度から実施しておりました3号橋の架け換え工事は、令和3年3月に完成しました。橋梁名を「上野本橋」として、供用を開始しております。
東武東上線横断部
鉄道軌道下の既設開口部3箇所を利用するため、約160メートルの区間を北側ルート、中央ルート、南側ルートと3路線に分流させる計画です。令和2年度から工事を開始し、令和4年5月に完成しました。
東武東上線横断部の航空写真です。
北側ルートの完成状況です。
中央ルートの完成状況です。
南側ルートの完成状況です。
落差工
上流部と下流部の計画断面が変わる箇所に設置することで、川床の洗堀を防ぐ施設です。
令和4年6月に完成しました。
落差工完成写真
分流堰
河川を3つの水路に分流するための施設です。
令和4年度に完成しました。
分流堰完成写真
取水堰
水を取水するための施設です。
令和4年度に完成しました。
取水堰完成写真
地元説明
令和4年11月20日に野本市民活動センターにて、準用河川新江川改修事業に関する地元説明会を実施しました。
Q&A
A1:既存道路の幅員や利用状況、橋梁間の距離などから検討をし、地元区長を対象とした説明会での意見を踏まえ決定いたしました。
A2:既存道通行止めを予定しているため、周辺道路への迂回をお願いします。なお、工事を実施する前に現地への看板設置、お知らせ文書の回覧、ホームページへの掲載により周知します。
A3:将来の通行予定の生徒数や代替え路線の有無などについて教育委員会事務局とも協議を行い、問題ないと判断しております。ただし、通学路変更に伴い危険な事象があれば、現地確認の上、安全対策について検討します。
A4:新しい通学路の街灯状況や周辺作物への影響を確認した上で、判断します。
A5:スポーツ課と協議を行い、コースを変更する予定です。
A6:川の両岸に整備する管理用通路を通行することができますので、行き止まりにはなりません。
A7:車ですれ違うことができます。通常、管理用通路は3mの幅員で整備をしますが、橋の統合による通行の不便を解消するため、5mの幅員で整備をします。
A8:上流側の断面については緩やかなこう配となっており、かつ水量も少ないため、転落防止柵を設ける予定はありませんが、東武東上線前後の区間については、コンクリート水路で危険なため、転落防止柵を設置します。
A9:下流側と同様に上流側も砕石で整備します。
A10:農業用水については、管理用通路脇に設置する堤脚水路から取水及び排水が出来るようになります。
A11:農業用の小排水は、堤脚水路に流れ込み、最終的には2箇所ある流入口を介して本川へ排水します。
A12:河川の一部となるため、市の管理となります。
A13:既に整備済みの区間については、上流部改修後の水量でも受け入れが可能な構造となっています。
A14:改修後はまっすぐに繋がります。
A15:県道東松山越生線を横断する水路については、計算上は問題ないため、改修後の様子をみた上で、管理者である東松山県土整備事務所と対策を協議します。
新江川の改修事業について、ご質問がありましたら、お気軽に河川課までご連絡ください。