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東松山の特産品「梨」・梨のルーツ
東松山の代表的な果物といえば、「梨」。市内では22の経営体が、約8ヘクタールの面積で梨の栽培をおこなっています(令和5年)。8月上旬から9月下旬まで市内梨農家での直売や、JA埼玉中央東松山農産物直売所「いなほてらす」等で販売されます。11月に開催されるスリーデーマーチなどでもウォーカーたちの喉を潤しています。
梨は、中国の西部・南西部が発祥の地と言われており、日本で栽培される果物の中でも歴史が古く、弥生時代にはすでに食べられていたようです。また日本書紀にも栽培の記述が残っていて、私たち日本人にとっても古くから馴染みの深い果物であることがうかがえます。
東松山の梨のルーツ
東松山を代表する梨の産地「東平」地区で梨づくりが広まったのは明治10年ごろ。この地区に住んでいた南増五郎さんが、現在の群馬県太田市にある呑竜様(大光院)に禁酒の願掛けをしようと目指して歩いていました。途中、熊谷市肥塚地区の梨の剪定作業を見て栽培に興味を抱き、東松山で育てようと考えたことがきっかけと言われています。当時、群馬県の「大島梨」という梨が全国的に有名だったので、前橋市の大島地区で栽培方法を学び、その後、東松山に戻ると、「赤竜」、「泰平」「赤穂」という種類の苗を自分の畑に植え、栽培を試みました。栽培方法が未熟だったので、10年間ほどは収入もほとんどなく試行錯誤の連続でしたが、徐々に栽培方法を会得していき、明治40年ごろになると東平の梨は評判が高まりました。当時は、松山市場だけでなく、忍(現行田市)、鴻巣、小川、川越市場へと出荷していたようです。
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