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おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)更新日:2017年7月28日

 おたふく風邪(流行性耳下腺炎)は通常、春から夏の季節にかけて流行ることが多いようです。しかし、ここ最近、都市圏では時期に関係なく発症しているようです。
 
このことから、季節に関係なく、注意が必要です。

症状

 ムンプスウイルスに感染して起きる病気で、発熱と耳の下(耳下腺)の腫れが特徴です。潜伏期は2~3週間前後で、耳下腺の腫れのほかに、あごの下(顎下腺)や首のリンパ腺の腫れ、発熱などがあります。
 耳下腺の腫れは3~7日でなくなり、一度感染すると終生免疫が得られます。
 感染力が強いため、基本的に感染を広げないよう自宅療養する必要がありますが、腫れが引くと感染する心配はほぼなくなりますが、腫れが引くのが長くかかることもあります。そこで、2012年より、学校では、発症後5日後に全身の状態がよけれは、登校可能になります。

合併症

 おたふく風邪は合併症が多いのも特徴です。
 このため、決して軽い病気と軽視することはできません。

髄膜炎

 おたふく風邪患者の約10%ぐらいに見られます。脳の周りにある髄膜に炎症が起こります。1日3回以上の嘔吐、頭が割れるような激しい頭痛などの症状があるときには医療機関を受診してください。

脳炎

 おたふく風邪患者の約0.2%に起こり、脳そのものが炎症を受ける病気。意識がなくなったり、痙攣が起こった場合はすぐに医療機関を受診してください。てんかんや発達障害などの後遺症を残すことがあります。

難聴

 1万5,000例に1例程度と言われていましたが、2000例に1例あるとの報告があります。片耳だけ聴こえにくくなることが多いため、発見が遅れやすいのも特徴。特に子どもの場合は自覚症状がないことが多いので、子どもを呼んでもいつものように振り向かない場合は、聴力検査を受けてください。

膵炎

 我慢できない激しい腹痛、嘔吐がある場合は、膵炎を合併している可能性も。膵炎は蛋白を溶かす物質が血液中に流れますので、様々な臓器の機能の低下を起こします。そのため、放置すると命に関わるような腹膜炎を起こしたり、血液が止まりにくくなったり、重症になる危険があるので、早めに医療機関を受診しましょう。

 以上のようにおたふく風邪には色々な合併症のリスクがあるので、感染や重症化を予防することが肝心です。

成人・妊婦のおたふく風邪・不妊との関係

 成人のおたふく風邪は小児より重症化しやすいのが特徴。予防接種などで対策することをお薦めします。一方、重症化しやすいとは言え、一般に言われているような不妊症になることはほとんどありません。

睾丸炎

 小児のおたふく風邪ではほとんどない合併症ですが、15歳以上の大人の男性の約30%が併発します。睾丸が炎症を起こし、痛みと腫れを伴い、発熱します。炎症を起こした睾丸はその後部分的に小さくなることがありますが、この場合でも精子は作られています。まれに左右両方の睾丸が大きなダメージを負うと「無精子症」といわれる不妊症の原因となることがありますが、多くは精巣の片側だけなので、おたふく風邪自体が不妊の原因になるわけではありません。

卵巣炎

 成人した女性の約7%が卵巣炎を併発します。おたふく風邪の症状と同時に、下腹部痛がみられるのが特徴。炎症が重くなければその後も正常に排卵されますし、大抵は片方だけで起こります。片方の卵巣の症状が重症でダメージを負ってしまっても、健全な卵巣からきちんと排卵されますので、女性の場合もおたふく風邪によって不妊になることは稀です。

妊婦、妊娠中のおたふくかぜ

 妊娠中におたふく風邪にかかっても、赤ちゃんの奇形にはつながらないと言われています。しかし、妊娠初期におたふく風邪にかかると、流産の危険性が高まるので、注意することが大切です。

原因

 おたふく風邪は、麻疹ウイルスの仲間である「ムンプスウイルス」が原因で起こります。ムンプスウイルスは、耳の前下にある耳下腺、下あごの下にある顎下腺に感染するのが特徴。ツバなどを介してうつる飛沫感染で、非常に感染力が強いです。

予防

 予防接種が効果的です。おたふく風邪ワクチンは、有効率が非常に優れています。
お子様の場合おたふく風邪は、一般に4~5才が一番かかりやすい時期ですが、保育園や幼稚園で流行するとあっという間に広がります。入園する前に予防接種を受けておいたほうがよいでしょう。
 

効果

 ムンプスウイルスの毒性を弱めて作った生ワクチンを接種します。接種後から、体内でワクチンが増殖し、約1カ月間で、十分な抗体ができます。
つまり、弱いおたふく風邪のウイルスを注射し、それで身体に予めウイルスと同じ状態を作ります。
 

副反応

 通常の反応として、まれに軽くおたふくかぜにかかったような症状が出ることがあります。
 接種2~3週間後に、発熱、耳下腺のはれ、せき、鼻水などの症状が出ることがありますが、
これらは一時的なものですので心配する必要はありません。
 ごくごくまれに(数千人に1人の割合で)髄膜炎を生じます。ワクチン接種による髄膜炎は、おたふくかぜに自然感染した場合と比べ、はるかに頻度が低く、もちろん軽い病状済みます。

治療

 
 残念ながらおたふく風邪の原因であるムンプスウイルスに効く薬はありません。痛みや発熱などの症状を和らげる対症療法を行います。
 
 耳下腺が腫れて痛む場合は、患部を冷やしたり、鎮痛剤を服用します。また、熱がある場合は解熱剤を使用します。
 
 少年や成人男性で睾丸の腫脹を伴う睾丸炎を併発した場合はベッドで安政にする必要があり、睾丸を冷やします。
 

家でのケアは?

  1. 腫れが治るまでは安静にしましょう
    他人に感染する可能性があるので、自宅から出ないように。
  2. 水分は十分に補給しましょう
    噛むときに痛みを感じるので硬いものや、唾液の分泌を促す酸味のあるものは控えるように。
  3. 腫れている部位を冷やしましょう
    腫れた耳下腺を冷やすことで、痛みは和らぎます。
    しかし、それでも治まらないときは処方された鎮痛剤を使用しましょう。
  4. お風呂は、症状が軽くなってから
    熱があるときや耳下腺の痛みが強いときは控えましょう。
    温かいタオルで全身を拭いてあげましょう。
  5. 高熱が5日以上続いたら再受診
    合併症を併発している場合もあるので、医師の診察を受けましょう。
  6. 合併症を予防する
    おたふく風邪に共通する症状を目安にして、異常があれば、直ちに再受診して、
    合併症を防ぎましょう。
  7. 外出は腫れが引くまで控える
    だいたいの目安ですが、おたふく風邪の発病から10日前後です。

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おたふくかぜの流行状況

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