数々の受賞歴のあるコエドビールについて話す朝霧社長
ビールの仕込みは素材を「観る」ことから始まる
職人がビールの出来を確認する様子
市内に工場を構えて3年、国内外の様々な賞を受賞し、ひがしまつやまプライド銅賞に認定された株式会社協同商事コエドブルワリー代表取締役社長朝霧重治氏にお話を伺った。
ビールの最大の魅力は「多様性」。自分が好きな1品を選ぶことを楽しんでいただくために1つを示さず、クラフトビールとして申し込んだそう。工場の敷地内にある井戸から汲み上げた天然水と厳選された素材を使用したこだわりのビールたちはどれも個性を持ったビールに仕上がっている。
市内で採れた梨を使用した季節限定ビール「夏果-Natsuhate-」や麦芽の絞り粕を市内の牧場へ提供するなど地域とのかかわりを大切にしている。「地域の方に応援していただくことは私たちにとって励みになります」と朝霧社長。
「3年ではなく100年、200年という長いスパンで皆さんとビールを作っていきたいと思います」と話してくれた。
株式会社協同商事コエドブルワリー
大谷1352
0570-018-777
ひがしまつやまプライド認定証を手にする石田さんご夫婦
天日干しの様子
手焼きの様子
昔ながらの製法にこだわり、ひがしまつやまプライド銅賞に認定された石田せんべい工房石田五十二氏にお話を伺った。
手焼きせんべいならではの個性にほれ込んだことがきっかけで16年前に創業。「いろいろな人の協力があったからこそここまで続けてこられた」と石田さん。
石田せんべい工房のこだわりは手焼き。今では手間がかかるため、手焼きを続けているところは少ない。東松山市産の米を工房で製粉し、作った生地を天日干しし、太陽の光をたっぷりと浴びた生地を1か月以上寝かせ、1枚ずつ丁寧に手作業で焼き上げたせんべいにはいっさい添加物を使用していない。その確かな品質と味を求め市外から来るお客さんもいる。
「2年間の認定期間終了後には今よりワンランクアップしたおせんべいをお見せできると思います」と石田さん。今はお米を仕入れてせんべいを作っていますが、今後は自分の田んぼで栽培した米でせんべいを作ることを計画しているそうです。
石田せんべい工房
松本町1-9-8
0493-23-5750
ひがしまつやまプライド認定証を手にする高橋店長
パン作りの様子
東松山のグルメ「やきとり」をアレンジした辛みそドッグがひがしまつやまプライドルーキー賞に認定された、手作りパン工房パントピア東松山まるひろ通り店店長の高橋亘氏と手作りパン工房パントピアの経営・運営を行っている株式会社ダスキンくりはら店舗運営部の上野光広氏、渡辺真吾氏にお話を伺った。
手作りパン工房パントピア東松山まるひろ通り店は栗原一博社長の想いである、生活の一部に根差したパン屋を目指し2年前に開店。その際に東松山ならではの商品をと思い、辛みそドッグが誕生した。
辛みそドッグのパンには市内産の米こうじを使用している。味付けの決め手になっている辛みそは、何度も試作を重ね誕生したオリジナルの辛みそで、ピリッとした辛さが特徴だ。
そのほかにも自家製のカスタードを使用したダブルクリームパンや市農林公園で採れたイチゴを使用したジャムパンなど食の安全・安心、地産地消を心がけた商品開発を行っている。
手作りパン工房パントピア東松山まるひろ通り店
松葉町1-4-5
0493-81-3660
千葉さん
園内の様子
東松山の特産品の1つである「梨」を使用したプレミアム梨パウンドケ―キがひがしまつやまプライド銅賞に認定されたなしやさん代表の千葉有美子氏にお話を伺った。
なしやさんは毎年夏から秋にかけて梨の販売や、ヤギ等の動物と触れ合いながら梨狩り体験ができる観光農園の経営をしている。
「季節限定になってしまう梨を年間を通して楽しんでほしい、今までにない梨の加工品を作りたいと考え、思いついたものが梨を使ったパウンドケーキでした」と千葉代表。オリジナリティを出すため、使用するピューレを埼玉ブランドの梨「彩玉」に限定し、更に彩玉のドライフルーツを混ぜ込むことにした。パウンドケーキのどこを切ってもドライ梨が味わえるように大きさの異なるドライ梨で何度も試作し、プレミアム梨パウンドケ―キを作り上げた。
プレミアム梨パウンドケ―キ以外にも梨を使用した加工品を販売し、年間を通じて梨を楽しんでもらえる試みを進めている。
なしやさん
野田1219-1
090-4089-2681
(東松山農産物直売所いなほてらすでも販売中)
松ぽっくりを手にする平田代表取締役
松ぽっくり作りの様子
このたび「松ぽっくり」が、ひがしまつやまプライド銅賞に認定された、有限会社富久屋代表取締役の平田匠氏にお話を伺った。
松ぽっくりは、明治45年創業当時から富久屋で受け継がれている銘菓だ。原料の小豆は有機栽培で育てた北海道産を使用している。その小豆を調理する際に使用する砂糖や塩、水に至る全てに店主がこだわり、納得した素材を全国から厳選し、更にその素材に語り掛ける言葉にまで注意してつくりあげた逸品。姿形は100年前と同じに見えてもまったく同じではないという。それは、富久屋が和菓子作りのモットーにしている「懐かしいけど、新しい」の言葉にも表れ、伝統を大切にしながらも新しい良さを取り入れる挑戦を続け、長い年月をかけて少しずつ変革を繰り返してきたからだ。
平田氏の挑戦はまだまだ続く。先代が話した「小豆と会話する」の境地にたどり着きたいと今後の意気込みを力強く話してくれた。
富久屋 本社・工房・直営店
松本町2-8-7
0493-22-0510
午前9時30分から午後7時
http://wagashi-fukuya.com/index.html
富久屋 春秋庵本店
松葉町1-11-15
0493-25-0298
午前9時30分から午後7時