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郷土の児童文学「天の園」の世界

【平成20年12月2日更新】

唐子の風景写真

東松山市が舞台「天の園」

 打木村治の作品「天の園」は、明治後半から大正時代、作者が小学校時代を過ごした唐子村(現在の唐子地区)を舞台に描かれた全六部の長編小説で、「路傍の石」「次郎物語」とともに三大児童文学と言われています。




鞍掛堰の写真


 小説の主人公は、小学校時代の作者がモデルの「河北 保」。保少年の小学校六年間の成長の過程が学年ごとに一冊ずつ収められています。





唐子神社の写真

 小説には、都幾川や農村の豊かな自然の中で、伸びやかに遊ぶ子どもたちや、子どもたちの成長をやさしく見守る大人たちがたくさん登場し、地域の人々との交流を通して心豊かにたくましく成長していく子どもたちの様子が情緒豊かに描かれています。




都幾川の写真

豊かな自然

 「村にあんなきれいな川があって、ほんとにしあわせだと先生は思う。・・・・東京に親類の子がいたら、おみやげに都幾川の石をもっていってやるといい・・・・この唐子村の自然をもっていってやんなさい。子どもには、自然が一等の先生なんだから」  天の園第四部(偕成社)より



天の園記念碑の写真

 病身の夫と5人の子どもを抱えて唐子に帰ってきた母かつらは、「景色だけではメシは食えんぞ」という兄に、「景色でおなかのくちくなるような子に育てます」と答えたのでした。  天の園第四部(偕成社)より




下唐子ササラ獅子舞の写真

地域コミュニティー

 小説の中にしばしば登場する村の鎮守お諏訪さまの祭り。村人が一堂に会するこうした行事は、人々の大切なコミュニケーションの場にもなっていました。現在でも7月下旬に、獅子舞奉納(ササラ獅子舞)が行われています。




映画「雲の学校」の写真

 旧唐子村を舞台にした長編小説「天の園」をアニメ化した映画「雲の学校」ができあがりました。この映画では主人公の保少年が母かつらの深い愛情に包まれ、姉や友人、地域の人々とのふれあいの中でたくましく成長していく過程が、唐子村の美しい自然とともに描かれています。
 監督は、「フランダースの犬」を手がけた黒田昌郎さん、声優は女優の中田喜子さんが担当し、エンディングでは唐子小の子どもたちの絵が紹介されています。