帯状疱疹は、身体の中に潜んでいた水痘(水ぼうそう)・帯状疱疹ウィルスによって起こります。
小児期に水痘にかかり、治った後も身体の神経節に潜んでいたウィルスが、ストレスや心労、加齢などにより免疫力が低下したときに再び活動を始め、帯状疱疹として発症します。
50歳以上になると発症頻度が高まり、80歳までに3人に1人の人が帯状疱疹を経験すると推定されています。
はじめはピリピリチクチクした痛みから始まり、5日程で痛みがある部位の皮膚が赤く腫れ、透明な水疱が出現します。水疱は集団となって、神経の通っている部分に、それも身体のどちらかに帯のように現れます。
通常2日から4日間程、新しい水疱が出現し続け、14日程で水疱はかさぶたとなり、乾燥してきます。痛みは水疱が治る頃に軽減してきますが、なかには、治った後も長期間にわたって痛むことがあります。これは「帯状疱疹後神経痛」と呼ばれます。
帯状疱疹の発症部位によって特徴的な次のような合併症を生じることがあります。
(帯状疱疹後神経痛・眼合併症・無菌性髄膜炎・血管炎・顔面神経麻痺・聴覚障害・運動神経炎・脊髄炎など。)
ワクチンを接種することが有効な方法と考えられています。ワクチンの接種により、帯状疱疹の発症、重症化を予防することができます。
任意接種で全額自己負担です。かかりつけの医療機関又は、最寄りの医療機関へご相談ください。