国立感染症研究所では、ジカ熱と小頭症との関連性について、詳細な調査結果が得られるまで、可能な限り妊婦の流行地への渡航は控えた方が良いと指摘しています。
また、米国疾病対策予防センターでも、妊娠中のジカ熱感染に関してより詳細な調査結果が得られるまでは、流行国地域への妊婦の渡航を控えるよう警告を出しています。
やむを得ず流行国地域に渡航する場合には、妊婦の人も含め、蚊の防除対策をしっかりと講じてください。
ジカウイルスを保有した蚊に刺され、ジカウイルスに感染することによって発症します。ヤブカ属のネッタイシマカ、ヒトスジシマカが媒介蚊として確認されています。
基本的に、ヒトからヒトに直接感染するような病気ではありませんが、輸血や性行為による感染が、稀なケースとして指摘されています。また、感染しても全員が発症するわけではなく、症状がないか、症状が軽いため気付かないこともあります。
主として、軽度の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、斑丘疹、結膜炎、疲労感、倦怠感などの症状があります。これらの症状は通常、2~7日続きます。症状自体は軽度ですが、ジカ熱の流行地域で小頭症の新生児が増加していることが報告されています。新生児の小頭症とジカウイルスとの関係は解明されていませんが、関連性が示唆されています。