平成28年1月13日(水曜日)、市民文化センターで2015年ノーベル物理学賞を受賞された東京大学宇宙線研究所所長梶田隆章先生への東松山市名誉市民称号授与式並びに記念講演会を行いました。
名誉市民称号授与式・記念講演会に来場された方に「パンフレット」と記念の「缶バッチ」を配布しました。
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事前に配布した入場整理券が15分でなくなり、当日は1,200人収容できる大ホールだけでなく、ホワイエや大会議室にもモニターを設置し、1,500人もの方が梶田隆章先生のノーベル物理学賞受賞を讃えるために来場されました。
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東松山市名誉市民称号授与式・記念講演会の開演前に梶田隆章先生は、楽屋で野本小学校・南中学校・川越高校の恩師や同窓生と再会しました。
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式典に先立ち、梶田先生の母校である南中学校吹奏楽部による祝賀演奏が披露されました。
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祝典行進曲、ふるさと、木星、鉄腕アトム、南中学校校歌
風薫り みどり燃え立つ
この広野 東松山
ここに我が 郷土がほこる
窓高き 近代校舎
おお南中 南中 南中学校
【第1部】式典の部では森田市長から梶田隆章先生へ名誉市民への推挙状と名誉市民章を授与しました。
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【第2部】講演の部では、名誉市民称号を授与された梶田隆章先生から「ニュートリノの小さな質量の発見」と題した記念講演会が行われました。
この講演では、物理学の基礎的な話から、ニュートリノ、重力波、宇宙エネルギーに関する内容のほか、「人生の転機と決断」「若い皆さんへのメッセージ」などのお話をしていただきました。
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梶田先生の母校である野本小学校の児童が「作文の朗読」「花束・アルバムの贈呈」を行いました。
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「ノーベル賞のニュースを聞いて」 野本小学校六年二組 柳下みのりさん
「花と緑とウォーキングの街」それが私の住んでいる東松山市のニックネームです。特に都会でもなくいなかでもない街です。大きな台風が来たり、大雪が降ることもそんなにはなく、気候もおだやかな普通の街でした。そして、野本小学校も市内ではいなかにある普通の小学校でした。
でも今はちがいます。ノーベル賞受賞者の生まれた街、そして通っていた小学校として全国から注目が集まりました。テレビの取材も何度も来ました。私も一秒くらい映り、友達もインタビューされました。市役所や私たちの学校もテレビで何度も見ることができました。ちょっとじまんしたくなるし、全国の人が見たんだと思うと、とてもうれしいです。
最近届いた「市のおしらせ」を読んだら市長さんが笑顔で梶田さんとあく手している写真がのっていました。市長さんもきっとうれしいんだと思いました。多分東松山の人みんながじまんしたいしうれしいのだと思います。梶田さんのおかげでノーベル賞を受賞することがどんなにすごいことなのか分かりました。そして身近にも感じました。世界の人々に役立ち、生活を便利にしたり、想像もつかないようなことが起こるのかなと思うととても楽しみです。私にも何かできるのだろうか、何かしなくてはと思います。たくさんの本を読んでみよう、興味のあることを調べてみよう、もっと多くの人と話をしてみよう、そういう一つ一つの事がいつか「夢をかなえる」ということにつながっていくのかもしれないと思うとわくわくします。
私にはまだまだ分からないことがたくさんあるけれど、今までの自分とはちょっと変わった気がします。六年生だった梶田さんも、私たちと同じ教室で将来のことを、夢を考えていたのかなと想像すると楽しいし、希望と勇気をもらうことができました。
私は絵を描くことが大好きです。将来はイラストレーターになりたいと思っています。そしていつか多くの人を感動させるストーリーを描いたりみんなに愛されるキャラクターをデザインできたらうれしいです。
梶田さんの研究をずっと応援しています。私も夢に向かってがんばっていきたいです。
東松山市名誉市民称号授与式・記念講演会終了後に報道機関向けの記者会見を行いました。
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埼玉大学出身である東京大学宇宙線研究所梶田隆章所長、埼玉大学山口宏樹学長、東松山市森田光一市長の3氏が記念講演会の後に「未来を担う若者や子どもたち」をテーマに懇談を行いました。
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