五領遺跡は若松町2丁目と柏崎字五領の辺りに広がる遺跡です。昭和29年(1954年)、遺跡内にある児童養護施設の子供たちが農場で採取した土器が、当時未知の型式・器種・技法の土器群であったことから、昭和32年(1957年)、東松山市教育委員会・資源科学研究所・明治大学考古学研究室の三者が共同で発掘調査を行い(A区)、この土器群を遺跡名の五領遺跡から “五領式土器”と命名しました。昭和38年(1963年)には開発に伴って緊急発掘が行われ(B区)、古墳時代前期を中心とする計56軒もの住居跡を調査しました。五領式土器はこれ以降、東日本の古墳時代前期を代表する土器型式として、考古学における年代決定の指標となっています。
五領遺跡出土の土器群(五領式土器)
五領遺跡(B区)の発掘調査
五領遺跡(B区)
若松町地内
東松山市埋蔵文化財センター(下野本528-1)
昭和36年(1961年)3月8日(東松山市指定文化財-史跡)
昭和36年(1961年)3月8日(東松山市指定文化財-考古資料)
昭和40年(1965年)8月10日(東松山市指定文化財-考古資料)