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東松山の獅子舞について

昭和50年ごろの宮鼻地区の獅子舞

獅子舞には、胴体部分に1人若しくは複数の人が入って舞うもの(伎学・神楽系獅子舞)と、1人が1匹を担当し、腹にくくりつけた太鼓を叩きながら舞うもの(風流系獅子舞)があります。前者は主に西日本で、後者は主に関東・東北地方で舞われることが多く、東松山市内でも後者の獅子舞が、神社の祭りなどで舞われています。また後者の獅子舞は、3匹で舞うことも特徴で、「三匹獅子舞」と呼ばれたりもします。

東松山市は獅子舞が盛んな地域です。獅子舞は、五穀豊穣を祈願・感謝したり、地区の悪病退治、雨乞いなど、様々な目的で舞われ、地域ごとに特色があります。

3匹獅子舞が行われる地区とその特徴

市内で3匹獅子舞が行われる地区と開催日、開始時期です。

3匹獅子舞が行われる地区
地区 会場 開催日 開始時期
野田 赤城神社 7月14日、10月14日に近い日曜日 寛永12年(1635年)
3代将軍徳川家光の時代
上唐子 上唐子氷川神社 休止中 正徳3年(1713年)
7代将軍徳川家継の時代
神戸 神戸神社 7月24日・25日に近い土・日曜日 寛政3年(1791年)
11代将軍徳川家斉の時代
下唐子 唐子神社 7月27日、10月19日に近い日曜日 350年ほど前
江戸時代初期
上野本 上野本八幡神社 10月15日に近い日曜日 宝暦2年(1752年)
9代将軍徳川家重の時代
西本宿 富士浅間神社 10月の最終週土・日曜日 江戸時代中期ごろ

(注意)開催日は変更する可能性があります。

各地区の獅子舞の特徴

獅子舞に由来する行事・祭りが行われる地区

獅子舞に由来して現在でも行事、祭りが行われている地区があります。その一部をご紹介します。

獅子に関する行事・祭りが行われる地区
地区 会場 開催日 開始時期
宮鼻 宮鼻八幡神社
  1. 春祈祷
  2. 秋の祭典
  1. 4月1日
  2. 11月3日
東平新田 東平八雲神社付近 獅子巡行祭 4月15日に近い日曜日
大谷 天皇沼 天王様の祭典 7月14日

(注意)開催日は変更する可能性があります。

各地区の獅子舞の特徴

獅子舞の主な登場者

獅子舞には、いろいろな登場者がいます。地区によって登場者や呼び方が異なります。

(注意)各地区で登場者の呼び方が異なるため、写真は上唐子地区の呼び方を記載しています。

3匹の獅子

各地区共通して1人立ちの3匹獅子の舞いを行います。

法眼は、年配の雄の獅子で地区によって、ホーガン(神戸・上野本)、宝冠(西本宿)と書かれたり、大頭(野田)と呼ばれています。雄獅子は、若い雄の獅子です。上野本・西本宿ではナカジシ(=中獅子)と呼ばれています。地区ごとに法眼・雄獅子・雌獅子の見分け方は異なり、角の形や毛の色、背中の帯の色などに違いがあります。

獅子は野田・上野本・西本宿は大人が舞い、上唐子(休止中)・下唐子・神戸は子どもが舞います。

各地区の呼び方
地区 年配の雄の獅子 若い雄の獅子 雌の獅子
野田 大頭(だいがしら) 雄獅子 雌獅子
上唐子 法眼(ほうがん) 雄獅子 雌獅子
神戸 ホーガン オジシ 雌獅子
下唐子 法眼 雄獅子 雌獅子
上野本 ホーガン ナカジシ メジシ
西本宿 宝冠獅子(ほうがんじし) 中獅子 女獅子

法眼(上唐子地区)

法眼(上唐子地区)

雄獅子(上唐子地区)

雄獅子(上唐子地区)

各地区の獅子等の比較

雌獅子(上唐子地区)

雌獅子(上唐子地区)

道化・面冠・はやしっ子・そうらいっ子・仲(中)立ち・先導・逸子

獅子を導く役です。

地区によって道化(野田)、面冠(神戸)、そうらいっ子・はやしっ子(下唐子・上野本)、逸子(西本宿)などと呼ばれています。

手には軍配や采配、野田は軍配の代わりに「まったい棒」と呼ばれる棒を持ちます。

各地区の呼び方
地区 名称 掛け声
野田 道化(どうけ)  
神戸 面冠(めんかん)、はやしっ子  
上野本 そうらいっ子 候え(そうらえ)
上唐子 仲(中)立ち、先導  
下唐子 はやしっ子  
西本宿 逸子(はやしこ) ほーい

仲(中)立ち(上唐子地区)

仲(中)立ち(上唐子地区)

軍配・采配(神戸地区)

軍配・采配(神戸地区)

まったい棒(野田地区)

まったい棒(野田地区)

各地区の獅子等の比較

花笠(神戸地区)

花笠・オカザキ・ささらっ子・簓子

舞庭の東西南北の4隅に立ち、「ささら」と呼ばれる楽器を演奏します。

地区によって花笠(野田・神戸)やささらっ子(下唐子・上野本)、簓子(西本宿)などと呼ばれています。

雌獅子隠しと呼ばれる舞の際には雌獅子を隠す役目などがあります。

各地区の呼び方
地区 名称
野田 花笠(はながさ)
上唐子 オカザキ
神戸 花笠
下唐子 ささらっ子
上野本 ささらっ子
西本宿 簓子(ささらこ)

各地区の獅子等の比較

獅子舞の流れ

市内の獅子舞の流れは、(1)街道くだり→(2)前庭(初手庭)→(3)後庭の順で行われる所が多いようです。場所によっては街道くだりの前に宿(支度をする場所)で舞います(宿庭)。

街道くだりは、「村廻り」と呼ぶ地区もあり、列を作り、法螺貝や笛、ささらなどを鳴らしながら地区の繁栄などを願い練り歩きます。

登場者に違いがあるように舞も地区によって、諸説云われがあるようです。例えば、各地区で共通して行われる「雌獅子隠し」という舞は、オカザキ(花笠等)が雌獅子を囲んで隠しますが、隠れた雌獅子を雄獅子(ナカジシ等)と法眼(大頭等)が奪い合う内容であるところが多いようです。

街道くだり(神戸地区)

他方で雌獅子を太陽に見立て「太陽を隠す」雨乞いの様子を表していると考えられている地区もあります。また西本宿の獅子舞で「あめくれ」と呼ばれている舞は、「飴」をあげるから雌獅子を私に譲って欲しいという意味のほか、雨乞い(雨くれ)の様子を表していると言われています。

どの地区も物語性があり、共通している点も多数ありますが、長い年月、受け継がれる中で地域に根ざした考え方や芸の工夫、他地区への対抗意識などにより、変わってきたことがうかがえます。

獅子舞は、舞の意味や物語に注目したり、道具や設備の違いを見ることでその地区の歴史や地域性を知ることができます。

オカザキが雌獅子を囲む雌獅子(上唐子地区)

獅子舞の流れ(例:上唐子地区)

上唐子の獅子舞は前庭が14の形、後庭が18の形で構成されています。

(1)街道くだり (2)宮前街道くだり

前庭(地区によっては初手庭)

 (3)すり込み (4)どじょうねこ (5)すり返し (6)しゃり笛 (7)歌笛
 (8)歌 (9)歌笛 (10)つなぎ (11)とびざさら (12)ひねり込み
 (13)おかざき (14)つなぎ (15)おおぐるい (16)どじょうねこ

後庭

 (17)どじょうねこ (18)寄せ笛 (19)いりは(入庭) (20)しゃり笛
 (21)ひねり込み (22)つなぎ (23)とびざさら (24)歌笛 (25)歌
 (26)歌笛 (27)寄せ笛 (28)雌獅子隠し (29)あめくれ
 (30)昇(正)殿神楽 (31)つなぎ (32)おかざき (33)おおぐるい
 (34)どじょうねこ

 (35)宮前街道くだり (36)街道くだり

お問い合わせ先
東松山市役所 生涯学習部 生涯学習課 埋蔵文化財センター
〒355-0036
東松山市下野本528-1
電話:0493-27-0333
ファックス:0493-27-0334
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