近年は、気候変動の影響により降雨量が増大しており、令和元年東日本台風では、本市においても甚大な被害が発生しました。地球温暖化により気温が2℃上昇すると、降雨量が約1.1倍、洪水発生確率が約2倍になると言われており、今後も水災害の激化が予想されます。堤防やダムなどで洪水を抑え込もうとするこれまでの治水対策だけでは防ぎ切れないことが懸念されることから、「流域治水」という考え方への転換が進められています。
気候変動シナリオ | 降雨量 | 流量 | 洪水発生頻度 |
---|---|---|---|
2℃上昇相当 | 約1.1倍 | 約1.2倍 | 約2倍 |
世界の平均気温の上昇を2℃に抑えるシナリオ(パリ協定が目標としているもの)
出典:「流域治水」の基本的な考え方(国土交通省)
これまで治水と言えば、行政の河川担当者が行うことでしたが、これからは企業や住民も含め、まち全体で取り組むことが必要とされています。
河川区域だけでなく、集水域(降った雨が河川に流れ込む地域)から氾濫域(洪水が起きたときに浸水が想定される地域)までを一つの流域と捉え、流域全体で取り組むことが必要とされています。
出典:流域治水パンフレット(荒川水系(埼玉ブロック)流域治水協議会)
駐車場を透水性舗装や芝生にすることのほか、雨水浸透ますや雨水タンクを設置することなども、流域治水の取組みの一つです。雨水タンクは、節水や災害時の備えとしても利活用できるため、ご検討願います。
出典:流域治水パンフレット(荒川水系(埼玉ブロック)流域治水協議会)